こんばんは
かけはしプロジェクト代表北島です
11月23日静岡高次脳機能障害リハビリテーション講習会にて当事者登壇しました。
まず、第一部で片桐先生による「静岡県の高次脳機能障害支援 現状と課題」のお話。
実は、片桐先生とは昨年の出雲講演会でも一緒に登壇させていただいていて縁を感じました。
第二部で、私から「当事者からのメッセージ〜社会との接点を求めて〜」をテーマにお話。
症状に対して実際に行っている対処方法をお伝えしました。
加えて、高次脳機能障害のリーフレットなどに書かれてある症状はかなりボヤっとした内容なのでその辺りも細かく説明しました。
そして、入院中や退院後の家族や支援職の方々との関わりについてもお話ししました。
周りの温かい見守りや環境が必要不可欠です。
退院後、引きこもる生活が続き「こんな生活続けていいのだろうか。」「自分にとっても家族にとっても良くないんじゃないのか。」「何が今の私にできるのだろうか。」
悩みに悩んで、もう一度社会復帰を決意。
しかし、一歩前に踏み出してみたものの、「障がいがいると働ける職種や場所は限られているという現実を知る」
あの悔しさはいまだに心に残ってます。
でも、めげずに支援職の方々のサポートを受けて無事に社会復帰を果たしたエピソードを語り、
現在の活動についてや活動から見えてきた課題についてもお話ししました。
後半では、同じ高次脳機能障がいと向き合う仲間へのメッセージ「人生は再編することができる」について
なぜなら、目に見えない障がいという生きづらさは残ってしまったけれど、これからの人生はまた自分で切り開くことは可能です。
実際、私は数年間「何のために生きてるんだろう。」みたいな本当に未来が見えない時期がありました。
でも、自分の可能性を信じてきた結果今があります。
「こうなってしまったからもう無理だ。」って何かを始める前から決めつけないでほしいと思います。
まずは自分の可能性を信じてみてほしい。
可能性にふたをしないでほしいからです。
そして、ご家族の方へもメッセージ
私たちの可能性の芽を一緒に育ててほしい。
これは、本当に個人個人の症状等によって難しい話にはなるのですが、あまりにも過剰に支えすぎるとそれはそれで本人の可能性の芽を摘んでしまうことに繋がるからです。
少し難しいかもしれないと感じることでも、私たちの可能性を信じて横で見守ってほしいです。
失敗だってするし、時間もかかります。
でも、できた時の喜びは物凄く当事者の私たちにとっては大きいです。
最後に、「個人の困りごとは社会の困りごと」について
当事者や家族で今直面する困りごとを解決するのではなく、「こんな時こんな場面で困ってる。こんな支援がほしい!」の声をどんどんあげていきましょう!
とお伝えしました。
講演会終了後、会場参加して下さったたくさんの方が声をかけに来て下さって嬉しかったです。子育てママさんもいらして、涙を流されながらこれまでの子育ての苦労を話してくれて、何かあればいつでも連絡してくださいねと最後は笑顔でお別れ
当日無事に滞りなく講演できたのも、当日ギリギリまでたくさん打ち合わせして下さった主催者の方や会場設営に携わって下さった皆さんのおかげです。
本当にありがとうございました。
そして、会場参加者の皆さんやzoom参加の皆さん祝日にも関わらず話を聞いて下さってありがとうございました。
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