6月2日(月)四国大学短期大学部幼児教育保育科の学生対象に講演させていただきました。
保育の現場で勤務されている職員の方も聞きに来て下さってました。
テーマは「障害を抱えながらの子育ての実態~親・子それぞれの立場から~」
障害を抱えながらの子育ての実態を親・子のそれぞれの立場からの話を聞いてもらって、実態を把握し必要な配慮点などを学び保育者としての保護者支援の力へとつなげる事を目的としてます。
まず、はじめに今回依頼を頂いた職員の方から「高次脳機能障害」についての特徴として損傷を受けた部位によって現れる特性が人それぞれ違うということ、そして「目に見えない障害」が故に周りの理解が得られづらく本人だけでなく家族も孤立しやすい環境である。と説明頂きました。
その後、親の立場である私から、
・障害をもちながら初めての子育てを経験して困ったこと
・当時の状況
・心境
・教育現場の理解が無いが故にどんな場面で困ったのか、どんなサポートが欲しかったのか
・オンラインサークルで集めたママたちの声
などをお伝えしました。
その次に子の立場から、子どもたちの交流会【かけはしっ子】のメンバーからの講演へ移りました。
高次脳機能障害だけでなく他の障害があるので、小さな頃から常に近くでサポートされていたそうです。
小さな頃からその日常が当たり前になっていると、それが普通になってしまうんですよね。
今まさにその状況にある子どもたちってなかなか気づけないんですよね。
話を聞いていてそう思いました。
これから保育の現場で働く学生さんに、目に見える障害だけでなく目に見えない障害をもちながら子育てする保護者もいるということを知ってもらい保護者への関わり方や実際に高次脳機能障害・失語症をもつ保護者と出会った時にどんなサポートが必要なのか。とっても大事な視点なので少しでもお役に立てたのなら嬉しいです。
障害児への理解を深める学びの時間や接し方を学ぶ機会は多いと思いますが、親に障害がある場合どのような場面で困り事に直面しているのかあまりクローズアップされてません。
そこに当事者としてとても危機感を覚えます。
もっともっと当事者の親に対して世の中全体が理解を深めて行かないといけないのではないかと思います。
今日は本当に貴重な体験をさせていただきました。
新たな扉が開いた感じです。
今回、お話頂いた教員の方のように、今後教育現場で働く予定の多くの学生さんにもぜひ高次脳機能障害・失語症について、そして親子の実態を知って頂きたいと思います。
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