講演・取材依頼はお問い合わせフォームよりご連絡ください

想いをカタチに⑦

日常生活に支障がないくらいの話しにくさが残り、頭の中で話そうと
思っている言葉を声に出して伝えることが困難になりました。
『1個』って言いたいのに、『2個』と言ってしまったり、
『リモコン』って言いたいのに『テレビ
』と言ってしまったり。
今まで経験したことのない症状に私自身振り回され、動揺しました。
右側の同名半盲や視空間失認があって、家の中の移動も大変でした。
階段の奥行きが分かりづらく踏み外したり、左に傾きながら歩いてしまったり、間隔を掴むことから始まりました。

何か用事していて、子供が泣き出しオムツ替えを終えて「さ~用事しよ!」
と思っても「あれ?私何をしていた途中だったっけ?」なんてことが頻繁に。
置いた場所が分からなくなってパニックになる。
辛かったのは、やっぱり料理を作る時。
同時に色んなことができていた頃は、料理しながら他の用事ができていたのに
少し目を離すと料理していたことすら忘れて焦がしてしまったり。
包丁も持ち方を間違えて、刃の部分を持ってしまったり。
右側が見にくいので、材料を切るにも時間がかかる。

当たり前にできていたことが出来ない。
以前の倍以上、時間をかけて身の回りの事をする体になってしまいました。
徐々に、自宅での生活に自信をなくしていき、話すことや人と関わることが億劫になっていきました。

周りの人も目に見える症状ではないから、何に困っているのか分からない。
私も、言葉で上手に伝えられない。
そんな負のサイクルに陥ってしまい、徐々に〘引きこもる〙ようになっていったのです。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる