少しずつ出来ることが増えてきて、リハビリメニューもより実践的なものを
組み込んでいただきました。
包丁で材料を切る、調理する。
縫物をする。
日常生活で必要なこと全般。
この障がいは、今は出来ないかもしれないけれどそこから目を背けず
向き合えば必ず自分なりの対処方法が見つかって出来るようになる。
そうやっていつも自分に言い聞かせながら励みました。
そして、約二か月後退院。
講演などをさせていただく機会があるのですが、聞いて頂いた方から、
「強い方ですね。」「私がもしその立場だったら無理かもしれないです。」
「北島さんだから乗り越えられたのですね。」というお言葉をもらいます。
でも、ここではっきり言いたい。
あの頃の私は本当に首の皮一枚でどうにか生きていました。
こんな体でどうやって生きていけばいいんだろう。
体は自由に動くし、食べることもできる。
でも、この訳の分からない、聞いたこともない、周りの理解も得られていないこの体でどうやってこれから生活したらいいんだろう。
言葉では簡単に表現できない感情でした。
コメント